ビジネスマンの必須アイテムである名刺は、フォントの種類やサイズによって印象が変わり、名刺を受け取った相手からの第一印象にも大きく影響を与えます。さまざまなビジネスチャンスへとつなげるためのツールのひとつである名刺を、見やすいデザインにすることは非常に重要です。
また、会社で名刺デザインを統一することにより、名刺を持つ社員自身だけでなく、会社のイメージも効果的に印象づけられます。
本記事では、名刺に最適なフォントの種類・サイズ、名刺作成時に押さえたいポイントを紹介します。
名刺に適したフォントサイズ
名刺でよく使われている基本的なフォントサイズは、7ポイント~18ポイント前後です。6ポイントを下回ると、小さすぎて読めない場合や、印刷したときにインクがにじんで文字がつぶれてしまう場合があります。
また、書体や文字の色によって、読みやすさに影響が出ることも覚えておくとよいでしょう。名刺は自分ではなく相手が読むため、相手のことを考えてフォントサイズを選ぶことが大切です。
情報ごとにフォントサイズを分ける
一般的なビジネス名刺であれば、一番強調したい名前を最も大きいサイズにします。次いで、会社名や役職、連絡先のように、重要な情報から順にサイズを大きくすることで、一目見ただけで内容が伝わりやすいだけでなく、名刺全体のバランスが整います。
目安となるフォントサイズは、名前18~20pt、会社名2~14pt、部署・役職7~8pt、住所・連絡先7~8ptであり、名前や会社名は太字にするのもおすすめです。
行間・間隔・余白にも注意
一般的にフォント同士の間隔は、フォントサイズの0.5~0.9文字分の空間を作ると読みやすいです。ただし、英文字が使われている場合は、間隔を空けすぎると、逆に読みにくくなってしまうこともあるため注意しましょう。
名刺に限らず、デザインにおいて余白は、全体のバランスを決める重要な要素であり、デザイン力が問われます。デザインに慣れていない方は無理をせず、すでに出来上がったデザインパターンから選ぶか、実績のある業者に外部発注することをおすすめします。
名刺に用いられる定番フォント
名刺に使えるフォントに決まりはありませんが、一般的に明朝体、ゴシック体、楷書体の3つのなかから選ぶことが多いです。それぞれ与える印象が異なるため、見やすさだけでなく、会社やサービスイメージによって、適したフォント選びが重要です。
ここでは一般的に使用される明朝体、ゴシック体、楷書体の3つフォントの特徴や与える印象と、そのほかの人気フォントを紹介します。
ゴシック体
ゴシック体は、縦横の太さが均等なフォントです。雑誌記事のタイトルや見出し、キャッチコピーなど、強調したいところによく使用されています。明朝体・楷書体に比べ、ポップでインパクトのある印象を与えるため、一般的な会社やフリーランスのデザイナー、イラストレーターの人に向いています。
一目見ただけで内容が伝わりやすいため、読みやすさを重視したい人にもおすすめです。
明朝体
明朝体は縦線が横線に対して太く、筆で書いたようなフォントです。活字として成立した書体のため、新聞や小説、年賀状などによく使用されています。弁護士や医療関係など、知的で堅実な印象を与えたい人に向いています。
また、比較的小さいサイズでも使用可能なため、文字数の多い名刺の人にもおすすめです。
楷書体
楷書体は、明朝体以上に和風な印象を与えるフォントです。漢字の最も基本的な字形と言われ、賞状や印鑑などによく使用されています。厳格で伝統的な印象を与えるため、老舗の企業や店、また日本のイメージを強調したい人に向いています。
また、縦書きとの相性がよいため、縦型の名刺を作成したい人にもおすすめです。
その他人気フォント
メールアドレスなどの英語表記に適した代表的なフォントは、Helvetica(ヘルベチカ)、Futura(フーツラ)、Garamond(ギャラモン)です。とくに、Helveticaは定番中の定番で、世界中に愛用されており、用途を選ばず幅広く使用できます。
フォントを組み合わせて使用も可能ですが、多数のフォントを使用しすぎるとバランスの悪い名刺になります。使用するフォントは1〜2種類に絞り、統一感を意識することが大切です。
名刺作成時に押さえたいポイント
ここまで名刺作成時の基本となる、フォントの種類やサイズの選び方について紹介しました。より良い名刺作成するためには、渡す相手のことを意識したひと工夫をしましょう。そうすることで見やすいだけでなく、ほかと違う名刺になり相手の記憶に残りやすくなります。
では、名刺作成時に押さえたいポイントを3つ紹介します。
必要な情報のみを掲載する
名刺には載せられる情報は、住所や電話番号、携帯電話番号、メールアドレスの記載は基本です。そのほかにも、役職や所有資格、地図、サイトのURL、キャッチコピー、SNSのアカウントなどたくさんあります。しかし、これらすべての情報を載せようとすると、窮屈で見にくい名刺になってしまいます。
名刺に載せる情報は最も伝えたいことから順に選ぶようにし、QRコードなども活用するようにしましょう。
PRINTBAHNⅡでは、URLを入力すればシステム上でQRコードを自動生成するシステムがあります。URL毎にQRコード画像を生成する手間が省けるため、社員毎に異なるURLでも、作成の時間短縮が可能です。
プレビューや印刷で確認する
デザインは、フォントのサイズ・種類・余白などの総合的なバランスが大切です。デザインが完成したら、必ず一度はプレビューや印刷して確認しましょう。プリンタの種類、印紙の種類によって、印字のクオリティが左右されるため、非常に重要な作業です。
PRINTBAHNⅡでは、WEB上で仕上がりをリアルタイムに確認できます。修正箇所があっても編集画面に戻って修正し、すぐに修正内容をプレビュー画面で確認できるため、校正のやり取りが不要となり、業務の効率化につながります。
また、プレビューでご確認する内容は、かなり再現度が高い最新鋭の技術を使っているため、確認したものと違うということはありません。
渡す相手別にデザインを工夫する
名刺を渡すからには、相手の記憶に残りやすいに越したことはありません。たとえば、名刺を渡す相手が年配の方が多い場合、フォントサイズが小さいと、自身が思う以上に読みづらいと感じる可能性があります。全体的にフォントサイズを大きくするなど、デザインに工夫を入れるとよいでしょう。
また、鮮やかな色を少し足してみたり、写真やイラストをいれたりすると、相手の記憶に残りやすいため、ほかと違った独自の個性を出せます。なによりも、渡す相手を想ったデザインを心掛けることが大切です。
まとめ
見やすい名刺作成において大切な、フォントやサイズ、デザイン選びについて紹介しました。いざ名刺作成を一から行うと、時間がかかってしまったり、修正に労力がかかったりしてしまいます。
そんなときは、PRINTBAHNⅡを利用することで、無駄な作業時間とコストをダブルでカットすることができます。
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デザインの変更や操作の不明点などの際には、カスタマーセンターに相談できるなど万全なサポート体制も整っているため安心です。見やすい名刺作成にぜひ役立ててみてください。