ビジネスマンの必須アイテムである名刺は、相手に印象を与える重要なものです。
名刺作成の際は「ビジネスシーンに最適なフォントは何だろう?」と、フォント選びに迷うことがありませんか?勤務先でデザインが統一されている場合は簡単ですが、最初から考えるのは難しいもの。そこで今回は名刺に使うフォントの選び方についてご紹介します。
目次
名刺作成におすすめの書体3選
名刺のレイアウトを決めるときに、大事になってくるのが書体です。どのような書体を選ぶかによって、印象や読みやすさも大きく変わってきます。おすすめの書体は「小塚ゴシック」「リュウミン」「Century Gothic(Century Schoolbook)」の3つです。
小塚ゴシック
読みやすいゴシック体です。最近の名刺では小塚ゴシックが使われるケースが多くなっています。
「な」や「ぎ」など癖の強いフォントとなっているため、好き嫌いが分かれるフォントとして知られていますが、全体的に大きい文字なので名刺に向いているでしょう。
リュウミン
明朝体です。ゴシック体に比べてやや硬いイメージがありますが、以前からよく使われている書体です。
文字の先端がシャープさを抑えられたデザインなので、明朝体の固さを持ちながらも柔らかさを兼ね備えたフォントです。
century gothic(Century Schoolbook)
century gothicは、幾何学的な図形で骨格が作られ、文字の先端にある線や飾りのないフォントです。程よいバランスの直線と丸みが特徴的。
電話番号やメールアドレスなど英数字を使う部分には、メインの書体に合わせた欧文の書体を使いましょう。
名前のサイズは17〜20ポイントが理想
名刺に入れる情報の中でも、もっとも大事なのは名前です。目立たせることも大切ですが、サイズは読みやすさを重視して変更する必要があります。
一般的な名刺では、名前の大きさは20ポイント以下に設定することが大半です。それ以上大きくすると名前ばかりが目立ってしまい、きれいなレイアウトではなくなってしまいます。
たとえば、会社名や連絡先などを含めた全体の情報が少ない場合は19~20ポイント、部署名や連絡先などの情報が多く文字数がつまっている場合は17~18ポイントくらいを目安にしてみましょう。
全体のバランスを見ながら必要な情報を際立たせていくのも好印象を与えるテクニックのひとつです。
英数字は欧文書体で!
電話番号やメールアドレスなど、名刺では英数字を使う部分がたくさんあります。英数字には欧文書体を使えば美しいデザインに仕上がりますよ。
和文用フォントでも英数字に対応しているものはありますが、中には英数字と和文のフォントが一致していないものが含まれています。
全て同じフォントで作成したとしても、「日本語の文字は明朝体なのに、英数字だけゴシック調になっている!」なんてことが起きかねないのです。
複数のフォントが混在すれば見た目の美しさは損なわれてしまうため、和文書体と類似した欧文書体を利用して全体の統一を図りましょう。
おすすめはCentury GothicとCentury Schoolbook
使用する欧文フォントですが、和文フォントがゴシック体ならCentury Gothic、明朝体ならCentury Schoolbookあたりを選ぶといいでしょう。
ただし、印刷にかかる前に書体の大きさのバランスを確認してください。和文と欧文では、同じポイントでも大きさのバランスがとれていないことがあります。
レイアウトは必要な情報を伝えることが基本
名刺に必要な情報として、「会社名」「肩書き・氏名」「連絡先」が挙げられます。それぞれの情報をどのような大きさや書体で表して、どのように配置するのか。つまり、名刺のレイアウトがとても大切になります。文字の配置の仕方によって、情報が伝わりやすかったり、逆に伝わりにくかったりしてしまうのです。
名刺の役割は、必要な情報を伝えることです。せっかくの大事な情報が伝わりにくいようでは、本来の役割を果たしていないことになります。名刺を作成する際には、ぜひレイアウトに気を配るようにしましょう。
名刺作成のフォント選びは「読みさすさ」を重視しよう
ここまで紹介したように、名刺を作成するにあたっては使用するフォントによって印象が違ってきます。ゴシック系なら「小塚ゴシック」、明朝系なら「リュウミン」がおすすめです。電話番号やメールアドレスなどの英数字には、欧文書体を使いましょう。読みやすさがグンとアップします。
また、名前部分のポイント数は20ポイント以下を使用することをおすすめします。大き過ぎたり小さ過ぎたりすると、読みづらくなってしまう可能性があります。