
名刺は、ビジネスシーンでの第一印象を左右する重要なアイテムのひとつです。名刺の色遣いひとつを取っても相手に与える印象を大きく変え、さらに読みやすさも変わるため、適切な色選びが必要です。
本記事では、名刺に適した紙色や避けるべき紙色、12色の印象とおすすめシーン、名刺デザインの法則、色選びのポイントについて解説します。名刺の色に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
名刺に適した紙色・適さない紙色
名刺の紙色選びは、相手に与える印象を左右する重要な部分のひとつです。基本的には、明るく淡い色合いの紙は濃い印刷色でも見やすく、好印象を与えます。一方で、濃く深みのある色の紙は、印刷部分が見づらくなるため避けるべきです。
ここでは、名刺に適した紙色と適さない紙色について、さらに詳しく解説します。
明るく淡い色合いの紙は名刺に適している
名刺の紙色として適しているのは、明るく淡い色合いのものです。白やアイボリー、ベージュ、クリーム色などの淡い色の紙は、濃い色で印刷しても文字が読みやすく、名刺に適しています。
これらの色は清潔感や柔らかさを感じさせ、相手に好印象を与えられます。また、明るい色の紙は名刺の情報を明瞭に伝えられるため、ビジネスシーンではとても使いやすい色といえます。
名刺を作成する際は、明るく淡い色合いの紙を選びましょう。そうすることで、読みやすく好印象な名刺を作れます。
濃く深みがある色の紙は名刺に適さない
名刺の紙色として適切ではないのは、濃く深みのある色です。紺色や深い緑、濃い茶色などの深みのある色の紙に、黒や濃い色で印刷すると文字が背景に溶け込んでしまい、読みづらくなります。
また、これらの色は重厚感や高級感がありますが、ビジネスシーンでは堅苦しい印象を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。 名刺は、相手に自分の情報を明確に伝えるためのツールです。濃く深みのある色の紙は情報の可読性を下げてしまうため、避けた方がいいでしょう。
名刺に使われることが多い12色の印象とおすすめシーン
名刺に使われることが多い色としては、赤・ピンク・オレンジ・黄色・黄緑・緑・青・紫・茶色・黒・灰色・白が挙げられます。 ここでは、そんな12色の印象とおすすめシーンについてまとめました。
赤
赤は、情熱や積極性を表すカラーです。赤を名刺に使うと、活力や情熱、勇気といった印象を与えられます。とくに営業職や接客業など、積極的にコミュニケーションを取る必要がある職種の方におすすめです。
ピンク
ピンクは優しさや女性らしさを表すカラーです。ピンクを名刺に使うと、柔らかく親しみやすい印象を与えられます。とくに、女性向けのサービスや商品を提供する企業の方に向いています。
オレンジ
オレンジは、明るさや陽気さを表すカラーです。オレンジを名刺に使うと、フレンドリーで親しみやすい印象を与えられます。とくに飲食店やエンターテインメント業界など、明るく楽しい雰囲気を大切にする企業の方におすすめです。
黄色
黄色は明るさや快活さを表すカラーです。黄色を名刺に使うと、前向きで活動的な印象を与えられます。とくに、教育関連や子ども向けのサービスを提供する企業の方におすすめです。
黄緑
黄緑は若々しさや新鮮さを表すカラーです。黄緑を名刺に使うと、活力や成長力のある印象を与えられます。とくに、環境関連や健康関連のサービスを提供する企業の方に適しています。
緑
緑は安心感や信頼感を表すカラーです。緑を名刺に使うと、落ち着きや安定感のある印象を与えられます。とくに、医療関連や金融関連のサービスを提供する企業の方におすすめです。
青
青は知性や冷静さを表すカラーです。青を名刺に使うと、信頼感や安心感のある印象を与えられます。とくに、IT関連や学術関連のサービスを提供する企業の方に向いています。
紫
紫は高貴さや神秘性を表すカラーです。紫を名刺に使うと、洗練された印象を与えられます。とくに、美容関連やファッション関連のサービスを提供する企業の方におすすめです。
茶色
茶色は安心感や温かみを表すカラーです。茶色を名刺に使うと、親しみやすく落ち着いた印象を与えられます。とくに飲食店やカフェなど、温かみのある雰囲気を大切にする企業の方におすすめです。
黒
黒は高級感や洗練さを表すカラーです。黒を名刺に使うと、シックで上品な印象を与えられます。とくに高級品を扱う企業やデザイン関連の企業の方に適しています。ただし、重たい印象を与えてしまう可能性もあるため、使う割合には注意しましょう。
灰色
灰色は中立性や控えめさを表すカラーです。灰色を名刺に使うと、落ち着いた印象を与えられます。とくに、法律関連や会計関連のサービスを提供する企業の方に適しています。
白
白は清潔感や純粋さを表すカラーです。白を名刺に使うと、シンプルでクリーンな印象を与えられます。名刺の紙材としてオーソドックスな色でもあるため、基本的にはどんな職業の方でも幅広く使いやすいところもメリットです。
なかでも、清潔感を与えたい医療関連や、美容関連のサービスを提供する企業の方におすすめです。
名刺デザインの法則
魅力的な名刺を作成するには、デザインの法則を理解することが重要です。名刺のデザインには「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」の3つの色の割合が存在します。
この色の割合を意識することで、バランスの取れた名刺デザインを作れます。ここでは、それぞれの色の割合と役割について解説します。名刺を作成する際はこの法則を参考にし、効果的なデザインを心がけましょう。
ベースカラー
ベースカラーは名刺の背景色となる色です。名刺全体の約70%を占める色で、名刺の印象を大きく左右するため、明るく淡い色を選ぶのが一般的です。白やアイボリー、ベージュなどの色は清潔感や柔らかさを感じさせるため、名刺に適しています。
また、ベースカラーは文字やロゴなどの情報を引き立てる役割も果たします。名刺を作成する際は、ベースカラーを慎重に選ぶことが大切です。
アソートカラー
アソートカラーは名刺に使用する文字色のことです。名刺全体の約25%を占める色で、名刺の情報を読みやすくする役割を果たします。
アソートカラーは、ベースカラーとのコントラストを考慮して選ばなければなりません。一般的には黒や濃い青、濃い灰色などの色が使われます。
これらの色はベースカラーに対して読みやすく、情報を明確に伝えられます。名刺を作成する際はアソートカラーを適切に選び、可読性を高めましょう。
アクセントカラー
アクセントカラーは、名刺のデザインに変化を与える色です。名刺全体の約5%を占める色で、名刺に個性や印象を与える役割を果たします。
アクセントカラーは、ベースカラーやアソートカラーとは異なる色を選ぶのが一般的です。企業のロゴカラーや業種に合った色を選ぶことで、名刺に特徴を持たせられます。
ただし、目立つ色なので使い過ぎには注意が必要です。名刺を作成する際は、アクセントカラーを上手に取り入れて印象に残るデザインに仕上げましょう。
名刺用紙や文字の色を考える際のポイント
名刺用紙や文字の色を考える際のポイントとしては、使う色は2~3色に抑えること、読みやすい色で印刷すること、蛍光色など派手な色は避けること、明度が高く濃い色の紙を使う際は仕上がりを事前に確認することが挙げられます。
ここでは、これら4つのポイントについて詳しく解説します。
使う色は2~3色に抑える
名刺のデザインを考える際は、使用する色の数を2〜3色に抑えることがポイントです。色を多用しすぎると、名刺が煩雑な印象になってしまいます。
シンプルな色使いにすることで、名刺に洗練された印象を与えられます。ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを適切に配置し、バランスの取れた配色を心がけましょう。
読みやすい色で印刷する
名刺の文字は背景色とのコントラストを考慮して、読みやすい色で印刷することが重要です。一般的には、白や明るい色の背景に、黒や濃い色の文字を使用することがおすすめです。
この組み合わせは高い可読性を確保できるほか、名刺の情報を明確に伝えられます。また、背景色と文字色の明度差を十分に取ることで、視認性を高められます。名刺を作成する際は、読みやすい色の組み合わせを選びましょう。
蛍光色など派手な色の使用は避ける
名刺をデザインする際は、蛍光色などの派手な色は避けましょう。蛍光色は目を引く効果がありますが、ビジネスシーンでは不適切な印象を与えてしまう可能性があります。
また、蛍光色はほかの色と組み合わせづらく、名刺全体のバランスを崩してしまう可能性が高いです。どうしても派手な色を使いたい場合は、ワンポイントとして使用するのがよいでしょう。
明度が高く濃い色の紙を使う際は仕上がりを事前に確認する
明度が高くて濃い色の紙を名刺に使用する際は、印刷の仕上がりを事前に確認することが重要です。濃い色の紙は、印刷すると文字が背景に溶け込んでしまい、読みづらくなる可能性があります。
とくに黒や濃い色の文字を使用する場合は注意が必要です。印刷会社によっては濃い色の紙に対応していない場合もあります。名刺を作成する際は事前に印刷会社に相談し、仕上がりのサンプルを確認することをおすすめします。
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こちらの記事では、名刺の裏面のデザインについて解説しています。掲載しておきたい情報やデザインのコツについても紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
まとめ
名刺の色は相手に与える印象を大きく左右します。適した紙色や避けるべき紙色を理解し、効果的な名刺を作成することが重要です。
また、名刺デザインの法則を踏まえ、色の割合を意識することも重要になります。色の組み合わせが上手くいかない場合は、PRINTBAHNⅡ(プリントバーン・ツー)をご利用ください。
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