ビジネスを進めるなか「QRコード入り名刺」を見かけたことはないでしょうか。QRコード入り名刺には、従来の名刺より多くの情報を取り入れ可能であり、とくにオンライン集客に対して貢献します。
今回は、QRコード入り名刺のメリットや作成上の注意点などを解説します。QRコード自体無料で作成できるため、工夫次第でコストは抑えられるでしょう。QRコード入り名刺の作成を検討している人は、ぜひご覧ください。
QRコード入り名刺のメリット
QRコード入り名刺には、従来の名刺と比べて多くのメリットがあります。そのなかでも代表的なメリットを3つご紹介します。
必要な情報を限られたスペースに詰め込める
名刺自体とてもサイズが小さいため、載せられる情報は限定的です。載せたい情報を絞るのが難しいと感じる場合は、QRコード入り名刺が役に立ちます。
実際には、必要最低限の情報(電話番号など)を名刺に記載し、追加したい情報をQRコード内へ詰め込みます。QRコード内には、主に以下の情報を入れるとよいでしょう。
●SNSアカウント
●ホームページのURL
●アピールしたい点
●自分の経歴や資格
●取扱商品やサービスの詳細
名刺交換をする初対面の段階で、名刺の受け取り側へ多くの情報を伝えられます。
名刺にSNS情報を載せるメリットと注意点について、こちらもお役立てください。
すっきりとしたデザインに仕上げられる
名刺にQRコードを取り入れると、名刺自体に載せたい情報を限定でき、全体的に名刺がシンプルですっきりとしたデザインになります。
情報量が多い名刺だと大事な情報が目立たず、見づらい印象を与えてしまいます。すっきりとしたデザインの名刺は、受け取り側に好印象を持たれるでしょう。
渡した相手が直接入力する手間を省ける
名刺交換をしたあと、電話番号やメールアドレスをそのまま手入力でスマートフォンなどに登録するのが手間だと感じたことはないでしょうか。
QRコード入り名刺は、読み取るだけでその読み取ったデバイスに連絡先の情報が自動的に入ります。入力ミスなどのヒューマンエラーも減るため、一石二鳥です。
また、ホームページのURLなどもQRコード内に入れておくと、受け取り側がURLを直接入力する手間を省けるため、アクセスへのハードルも下がるでしょう。
さらに、オンライン会議などで氏名のみ取り急ぎ伝えている場合でも、QRコードを片方が見せることで、受け手は短時間で多くの情報を得られます。
QRコード入り名刺を作成する際の注意点
QRコード入り名刺を作成するためには、いくつかの注意点を押さえましょう。今回はとくに注意すべき点を5点ご紹介します。
どの注意点も「きちんと読み取れるか」「名刺を受け取った側が読み取りやすくなるような配慮があるか」というポイントへ着目しています。QRコード入り名刺を受け取った側の立場に立つと、どの注意点も、なぜ注意すべきなのかより分かりやすくなるでしょう。
QRコードが認識できるデザインにする
1点目の注意点は、なんといってもQRコード自体を認識できるデザインにすることです。QRコード自体が読み取れない場合、まったく意味がありません。
具体的には、以下の点に注意が必要です。読み取れない場合は、いずれかの点を満たしていない可能性があります。
●QRコード自体の解像度を300~350dpiにする
●QRコード周辺の余白を2㎜以上あける
●スマートフォンで読み取りやすいサイズにする
●なるべく濃い色で用紙の色とのコントラストをつける
目立つ箇所に配置する
QRコードは目立つ箇所に配置しましょう。名刺を受け取った人が名刺に掲載されているQRコードの存在に気づかない場合、名刺自体がもったいないものとなってしまいます。具体的には、以下のようにQRコードを目立たせるとよいでしょう。
●名刺の裏面にQRコードを大きく載せる
●QRコードを吹き出しでかこむ
●QRコードのなかにキャラクターを入れる
少しの工夫で、QRコードを容易に見つけやすくなり、名刺全体の雰囲気も少し変えられます。
名刺に記載する情報と重ならないようにする
名刺自体に記載されている電話番号などの情報とQRコードは、重ならないようにしましょう。
なぜなら、重なってしまうとコントラストが曖昧になり、QRコードが読み取りにくくなってしまいます。余白を2mm以上確保したうえで、周囲の文字と重ならないようにQRコードを配置しましょう。
また、QRコード自体のサイズが均等ではなくゆがんでいる場合も、読み取れない可能性があります。
ツヤが控えめな用紙で印刷する
コート紙などの光沢がある紙は、QRコード入り名刺には使わないようにしましょう。光沢によって光が反射し、QRコードの一部が光に欠けてしまい、読み取りづらくなってしまいます。QRコード入り名刺を作る際は、光沢があまりないマット紙などを使うようにしましょう。
スマートフォンで読み取れるか確認する
QRコード入り名刺の作成が完了したら、実際にスマートフォンなどでQRコードを読み取ってみましょう。
QRコードが読み取れるかどうか確かめないまま名刺を印刷し、その後QRコードが読み取れないことが判明した場合、印刷料金が無駄になってしまい、名刺自体の価値も下がります。
ほかの注意点をしっかり守ったうえで、QRコード入り名刺を作成していたとしても、必ずQRコードが読み取れるとは限りません。
QRコード入り名刺の作成方法
QRコード入り名刺を作成する際の注意点を把握したら、実際にQRコード入り名刺を作成してみましょう。
作成方法は主に3つあり、自作から業者へ委託する方法までご紹介します。自分でどこまでの作業ならできそうか、考えながらご覧ください。
QRコード作成ツールを利用する
Web上には、無料で使えるたくさんのQRコード作成ツールが存在します。主に、URLやテキストをQRコード内に入れられます。
QRコード作成ツールのなかには、サイズや解像度などを選べるツールも多数存在するため、お好みのツールを選びましょう。QRコードを完成させると、PNGやJPEG形式で保存ができます。
保存したQRコードデータは、のちに自ら名刺内に配置していく必要があるため、センスが問われます。また、きちんとQRコードが読み取れるかどうか、余白などを入れながら確認しましょう。QRコード自体の作成よりも、名刺へ配置する作業の方が難しく感じるかもしれません。
SNSアプリを利用する
TwitterやLINE、Instagramなどの主なSNSアプリには、QRコードを作成できる機能があります。名刺にSNSアカウントの情報を取り入れたい人は、ぜひ活用してみましょう。
各SNSアプリでQRコードを作成したあとは、QRコード作成ツールでの流れと同様です。名刺のどの位置にQRコードを配置するか、自分で決める必要があります。
また、QRコードをSNSアプリで作成すると、低い解像度で仕上がってしまう場合があるため、注意しましょう。
名刺印刷業者に作成を依頼する
名刺を自作する際、センスに自信がないと感じる人は、名刺作成に対応している印刷会社にQRコードを作成する段階から依頼するのもひとつの方法です。名刺を自作するよりも費用がかかりますが、キレイな仕上がりになります。
作成実績をもとに、用紙やデザインの提案、プロの印刷技術を受けられ、自作よりも時間や手間を削減できます。
まとめ
今回は、QRコード入り名刺のメリットや作成上の注意点などを解説しました。IT技術が進歩するなか、名刺にもIT技術を取り入れることで、時代に沿ったものを取り入れる柔軟さがあると感じさせ、好印象をもたらすかもしれません。
また、QRコード入り名刺を作成する際は、正常に読み取れるような配慮が必要であり、印刷業者に依頼するのもひとつの手段です。
名刺のWEB発注システム「PRINTBAHNⅡ」では、自動でQRコードを生成する機能があるため、QRコードをご用意いただく必要がございません。名刺のデータ作成から印刷まで一括で対応しているため、充実したサービスが受けられます。