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名刺に使われる素材の種類を紹介!定番人気の紙質や新素材など

名刺は、その人の第一印象を左右するとても大切なアイテムです。一般的に上質紙が使われることが多いですが、ほかにも特殊な紙を使った名刺も存在します。

今回は、主に使われている素材をはじめ、特殊紙と呼ばれる素材について紹介します。名刺の目的・用途に合わせた素材選びについても説明しているため、名刺作りを検討している方は参考にしてみてください。

定番の上質紙系名刺素材

ひと口に名刺素材といっても、さまざまです。また、素材によって特徴も異なり、相手に与える印象も変わってくるでしょう。

ここでは、定番の上質系名刺素材について解説します。

上質紙

一般的に使用されており、表面につやがなく塗工処理がされていない素材になります。ナチュラルな印象を与え、筆記性の高さや価格が安いなどのメリットがあります。

一方でパルプを多く含んでいるため、少し厚手になっています。コピー用紙や書籍などの紙をイメージすると分かりやすいかもしれません。また発色は弱く、使用用途によっては、やや不向きです。そのため、顔写真や鮮やかな色を出したい場合は、上質紙以外を使用するのが好ましいでしょう。

ちなみに「最高級上質紙」と呼ばれる素材も存在します。この素材は、ひと言でいうと、きめ細かく抜群の手触りが特徴になります。品のある風合いが魅力的ですが、印刷彩度はやや落ちるため、無機質な印象を与えます。

コート紙

上質紙に比べ光沢があるのが特徴です。表面に塗工処理がされており、写真の発色が非常によいため、写真付きの名刺を作りたい場合に敵にしています。

また、パキッとした色との相性もよいでしょう。

マットコート紙

名刺素材のなかで、もっとも人気が高い素材です。表面にはつやがなく、サラサラとした手触りが特徴になります。感触や発色にも癖がないので、ビジネス名刺に向いているでしょう。

ほかにも、文字が読みやすい・本文と表紙にも使える・安価といったメリットもあります。本文と表紙に使用する場合は、厚みを変えることも可能です。

一方で乾きが遅く、インクを多く使用する名刺には不向きと言えます。また、厚みによって、おすすめの用途も変わってきます。たとえば、73kgなら薄めのチラシ、110kgならパンフレットや会社案内などが挙げられます。

基本的にコート紙と似ていますが、2つを分かりやすく分類すると、コート紙は光沢感があり、マットコート紙はしっとりとした光沢感があります。2つで迷っている場合は、マットコート紙を使用するのが一番ですが、乾きが遅いため納期を考えて作りましょう。

ケント紙

ほぼ上質紙と似ているのが、ケント紙です。名刺以外では製図用紙にも多く使われており、表面塗工はされていません。そのため、やや落ち着いた色味になり、文字をメインに使用する場合に適しています。

もちろん筆記性も高いので、鉛筆やボールペンなどで何か書き込む場合もよいでしょう。ひと口にケント紙といってもさまざまで、クリームがかった柔らかい白色もあれば環境に対応したものもあります。

人気の特殊紙系名刺素材

名刺素材には、一般的な上質紙やコート紙以外に、特殊な紙を使用したものも存在します。たとえば、ヴァンヌーボ・キャストコート紙・マシュマロCOC・抗菌紙などが挙げられます。どれも質感や印刷適性に特徴があるので、こだわりの名刺を作りたい場合に最適です。

ここでは、それぞれの素材について解説します。

ヴァンヌーボ

株式会社竹尾が展開している特殊紙のひとつです。ファインペーパーの一種で、数ある特殊紙のなかでも人気があります。

触り心地はサラサラとしており、いわゆる「手触りがよい」のが印象的です。質感にこだわって作られているため、種類によっては印刷適性の低いものもありますが、カラー写真やイラストの印刷には非常に強いでしょう。また、微妙なニュアンスの変化も表現できるため、高級感のある書籍にも向いています。

使用用途は、名刺以外にもさまざまあります。代表的なものはチラシやポスター、写真集などが挙げられ、名刺として使用する場合、ワンランク上の高級感を演出できます。そのため、きちんとした場面で使いたいときに最適でしょう。連量は、名刺が195kg~、カード系なら150kg~がおすすめです。

ちなみに、ヴァンヌーボにはスムース-FS・VG-FS・V-FSなどの種類が存在します。

キャストコート紙

ミラーコート紙とも呼ばれています。非常に光沢感が強く、高平滑に仕上げているのが特徴です。鏡のように光って見えるというと分かりやすいかもしれません。ミラーコートという名称も付けられているくらいなので、表面がピカピカしているのが印象的でしょう。

印刷適性も高く、写真との相性も抜群です。そのため、ポストカードや週刊誌の表紙に用いられていますが、一方でインクが染み込みにくいというデメリットもあります。

また、両面キャストコートと片面キャストコートに分けられ、さらに、片面キャストコートは「ゴールド」「プラチナ」の2種類の加工が施されています。それぞれ片面に強い光沢感があり、ゴールドは上質紙のような、プラチナはグロスコート紙のような反対面になっていうのが特徴です。

マシュマロCOC

森林認証紙とも呼ばれています。最高級上質紙になり、まるで新雪のような白さを持ち、きめ細かく滑らかな質感が特徴です。塗工処理はされていないものの、世界最高水準の平滑性は非常に魅力的で、名刺のほかにアート関係で利用されています。

また、レザープリンタやインクジェットプリンタとの相性がよいことでも有名です。程よく抑えた光沢感は、環境に配慮(FSC認証パルプ)しているのも特徴でしょう。

ちなみに、FSCとはForest Stewardship Councilの略称で、森林管理協議会を意味します。森林減少を防ぐために設立され、適切な森林管理が行われている素材を証明するものになります。

抗菌紙

文字どおり、抗菌された紙のことをいいます。菌が増殖しないように、紙の表裏や内部に施されており、名刺はもちろんのことパッケージやカタログ、メニュー表などに用いられているのが特徴です。抗菌しているため、当然一般的な紙よりも安全性が高く、安心して使用できるでしょう。

似たような素材で「抗ウイルス紙」「滅菌紙」と呼ばれるものも存在します。抗ウイルス紙とは特定のウイルスを減らした紙のことで、ウイルスに強いのが特徴です。

一方で滅菌紙とは、菌やウイルスなどを0に近づけた紙のことを言います。具体的には、微生物を1/100万以下にしたもので、もっとも強い効果を発揮します。主に医療関係で使われるため、名刺で使用するケースはほとんどないでしょう。

LIMEX

LIMEX(ライメックス)とは、石灰石を主原料とした素材のことをいいます。日本独自の素材になり、名刺やプラスチックなど、さまざまな物に使われます。まだまだ新しい素材なのであまり浸透していませんが、非常に地球環境に優しく、枯渇リスクのある資源使用料を抑えることができます。

さらに、リサイクルができるのもLIMEXの魅力のひとつです。たとえば、デニーズ全店で使用しているLIMEX製メニューを、リサイクルトレーにしたり、セブンイレブン沖縄で使用されたBio LIMEX Bagをランチプレートにしたりするなどが挙げられます。使用後は、回収し再利用して新しいものへと変身させるので、無駄が一切なくSGDsな今の時代に最適でしょう。

ちなみに、LIMEXで作られた名刺は、破れにくく丈夫です。100枚でおよそ10Lの水資源を守ることもでき、油性ボールペンなら水中でも筆記ができると言われています。

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まとめ

名刺に使われる素材は上質紙・マットコート紙・ケント紙などが一般的ですが、ほかにもヴァンヌーボやマシュマロCOCなど、特殊な素材で作られたものも存在します。最近では、地球環境に配慮したLIMEXと呼ばれる石灰石を主原料とした素材も登場しており、種類によって質感や印刷適性などが異なります。

一般的な名刺作りであれば上質紙やコート紙などでも問題ありません。しかし名刺で相手に好印象を与えたい場合やこだわりの名刺を作りたい方は、ぜひ特殊紙で作ってみてください。

株式会社サイバーネットが提供する「PRINTBAHANⅡ」は、お客様の要望に寄り添って、名刺を製作しています。名刺の発注は簡単な操作で、誰でも簡単に名刺が作れます。

名刺作成を検討している方は、一度サイバーネットにお問い合わせください。

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