
名刺には通常、電話番号やメールアドレスが記載されています。さらにそこへLINEのQRコードを名刺に加えることで、連絡先交換の効率化はもちろん、ビジネスチャンスの拡大にもつながります。
しかし「どうやってQRコード入りの名刺を作るの?」「デザインの邪魔にならない?」など、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、名刺にQRコードを載せるメリットや方法について解説します。デザインなど注意すべき点についても紹介していますので、この記事を参考に、ぜひビジネスの発展に役立ててください。
名刺にLINEのQRコードを載せるメリットは3つ
名刺にLINEアカウントを掲載することによるメリットは、主に4つあります。それぞれ詳しく解説します。
気軽に連絡先交換ができる
LINE公式アカウントの友だちを増やすには、QRコードの活用がおすすめです。QRコードをスマートフォンのカメラで読み取るだけで、すぐに友だち登録ができ、気軽に連絡先の交換ができます。
アカウントIDの検索やウェブサイトから登録する方法もありますが、文字入力の手間や打ち間違いのリスクが考えられます。一方、QRコードを名刺に印刷しておけば、相手はスマートフォンのカメラをかざして読み取るだけで登録が可能です。
イベントの受付でQRコードを提示したり、店舗のレジにQRコードを置いたりすることで、顧客は待ち時間を利用して登録できます。同じように、名刺にQRコードを記載することで友だち登録のハードルを下げ、より多くの方に気軽に友だち登録をしてもらえるでしょう。
さまざまな情報を伝えられる
名刺にQRコードを載せるメリットは、さまざまな情報を伝えられる点です。とはいえ、ただやみくもに情報を詰め込むと、情報過多で読みづらい名刺になってしまいます。
企業名や氏名、役職、連絡先など、すべての情報を名刺に盛り込むと、文字が小さくなり見た目も煩雑になります。しかし、QRコードに情報を集約することで、名刺には最低限の情報だけを載せればよいことになり、デザインもすっきりさせられます。
名刺にQRコードを載せることで、名刺に載せきれない詳細情報をウェブサイトに集約できます。デザインの自由度も高められるでしょう。
話題を広げやすくなる
名刺にLINEアカウントのQRコードを載せておくと、名刺交換の場で友だち登録を促し、会話を広げるきっかけになります。前述のとおり、QRコードをスマートフォンのカメラで読み取るだけで簡単にアカウントの登録が可能であるためです。
たとえば、会社で公式LINEを運営しており、LINE公式アカウントで顧客の獲得を目指しているとします。その場合、名刺に店舗の住所やサービス内容を記載しておけば、名刺を受け取ってすぐにQRコードを読み取り、その場で会社の情報を確認可能です。
さらに、公式LINEに記載された情報をもとに会話が弾めば、ビジネスに興味を持ってもらい、顧客になる可能性が高くなります。このように、名刺にQRコードと会社情報を記すことで友だち登録を促進し、ビジネスチャンスの拡大に期待できるでしょう。
WEBサイトへのアクセスにつながる
QRコードを名刺に載せることで、ウェブサイトへのアクセスをスムーズに実行してもらえるようになります。
名刺にURLを記載するケースは多いですが、その場合、検索エンジンを使って検索する、もしくはURLを手入力する必要があります。手間がかかるため、公式ホームページなどへのアクセスに対してハードルを高めてしまうでしょう。
しかしQRコードであれば、スマートフォンのカメラで読み取るだけでウェブサイトへのアクセスが可能です。気軽で簡単な方法であるため、アクセスや閲覧してもらえる可能性が高くなるといえます。
また、可変QRコードを利用すれば、QRコード画像はそのままに、リンク先のウェブサイトを自由に変更できます。期間限定の情報を掲載するなど、柔軟性を高めた運用も可能です。
名刺にLINEのQRコードを載せる方法は3通り
QRコードを記載した名刺を作成するには、いくつかの選択肢があります。ここでは、3つの方法について紹介しますので、メリットやデメリットを考慮し、最適な方法を選ぶようにしましょう。
自分でQRコードを作成して記載する
まずは、自分でQRコードを作成して記載する方法です。LINEアプリでQRコードを発行する方法と、URLをもとに作成して名刺に載せる方法の2つを紹介します。
QRコードの作成方法
まずは、LINEからQRコードを発行する方法を紹介します。LINEアプリを開き、ホーム画面の「友だち追加」ボタンを押します。
次に「QRコード」を選択し「マイQRコード」ボタンをタップして表示させましょう。表示されたQRコードをスマートフォンに画像保存すれば発行完了です。
続いてLINEのURLからQRコードを作成する方法を紹介します。まずはLINEのURLの取得が必要です。LINEアプリを開き、友だち追加からQRコードを選択し、マイQRコードを選びます。
QRコードが表示されたら「リンクをコピー」を選択します。リンクをコピーしたら、インターネットで「QRコード作成」と検索して出てくる無料サイトに、発行したURLを貼り付けてQRコードを作成します。
どちらの方法も、QRコードを名刺にレイアウトして印刷すれば完成です。レイアウトや印刷には手間がかかるため、名刺制作会社などに依頼するのがおすすめです。
制作会社へ提出する
名刺のデザインに自信がなかったり、作る時間がなかったりする場合は、名刺制作会社へ依頼するのがおすすめです。プロの技術で品質の高い名刺を作成でき、時間と手間を大幅に削減できます。
名刺制作を依頼する場合、QRコードの画像データを送るだけで、プロが最適なデザインを提案してくれます。名刺に記載したい情報や希望するデザインのイメージをあらかじめ伝えておけば、理想通りのレイアウトやフォントで作成してくれるでしょう。
レイアウトなどが決まれば、あとは完成した名刺が届くのを待つだけとなります。名刺制作会社に依頼することで、デザインの知識がない場合でもクオリティの高い名刺を作れます。
プリントバーンでは、WEB上で名刺を手軽に作成可能です。レイアウトなどの手直しも簡単にできますので、忙しくて時間のない方は、ぜひプリントバーンをご検討ください。
QRコードのシールを作って貼る
手軽にQRコードを記載するには、現在使用している名刺にQRコードシールを貼る方法がおすすめです。シールを作成して名刺に貼り付けるだけであるため、手間やコストを抑えられるメリットがあります。
LINEアカウントのQRコードのみを印刷したシールを作成し、既存の名刺に貼るだけですぐに完成します。自分でシールを作ることも可能ですが、難しい場合は専門の業者へ印刷を依頼するといいでしょう。
既存の名刺に余白がない場合は、シールを貼るためのスペースを確保した名刺を新たに作成することをおすすめします。
名刺にLINEのQRコードを載せる際に注意すること
QRコードを名刺に組み込むには、いくつかの注意点を把握しておくことで適切な名刺を作成できます。サイズやデザイン、用紙の種類などを検討し、コードが読み取りやすい名刺を作りましょう。
QRコードの認識を邪魔しないデザインにする
名刺にQRコードを載せる際に重要なのは、QRコードがきちんと読み取れるようなデザインにすることです。読み取れないコードでは、名刺に載せる意味がないといえます。
注意点は主に2つあります。まずは、QRコードの解像度を300〜350dpiに設定しましょう。名刺などの印刷物において、解像度は品質を左右する重要なポイントとなります。
解像度とはデジタル画像の密度や精度のことをいい、解像度が低いとぼやけて読み取りにくくなります。低解像度のQRコードを印刷すると、画像が荒くなり読み取りエラーが発生する可能性があります。
2つ目は、QRコード周辺に2mm以上の余白を設けることです。余白がないと、ほかの情報と混ざって読み取りにくくなります。
これらの点に注意し、読み取れないなどのトラブルが起こらないようなデザインの名刺を作りましょう。
QRコードのサイズを小さくしすぎない
QRコードのサイズを小さくしすぎないよう注意しましょう。サイズが小さすぎると、QRコードのセルがつぶれてしまい、スマートフォンで読み取れない可能性があります。
名刺に載せるQRコードのサイズは、15mm×15mmがおすすめです。読み取りやすく、デザインにもよくなじむ大きさといえます。
また、目立たせたい場合は30mm×30mmの大きさにするといいでしょう。一般的にバランスがよいのは、15mm〜20mmほどとされているため、目安にしてください。
注意点として、QRコードを拡大や縮小してサイズ変更するのは避けましょう。セルの歪みの原因となり、読み取りエラーが発生する可能性があります。
QRコードを作成する際、サイズ指定できる場合がほとんどです。そのため、拡大縮小は使わず、適切なサイズで作成するようにしましょう。
一目でわかる場所に設置する
名刺にQRコードを載せる場合は、一目でわかる場所に設置しましょう。せっかく名刺にコードを載せても、気づかれなければ意味がないといえます。
名刺の裏面に大きく載せる方法では、表面よりも自由なレイアウトが可能なため、コードを大きく表示できます。また、吹き出しでQRコードを囲むのもおすすめです。吹き出しは人の目を引く効果があり、存在感を強くアピールできます。
QRコードの中にキャラクターを配置するのもおすすめです。キャラクターは親しみやすさを演出し、目立たせて興味を引く効果が期待できます。
ちょっとした工夫を施すことで目立たせることができ、QRコードの効果を最大限に引き出せるでしょう。
名刺全体の色とコントラストをつける
名刺全体の色とQRコードの色を区別し、コントラストをつけるようにしましょう。色の組み合わせによっては、QRコードが読み取りにくくなる場合があります。コントラストを出すには、QRコードの色選びを慎重に行いましょう。
さまざまな色でQRコードを作ることができますが、ライトブルーやライトグレーなどの薄い色味では用紙との色の差がなく、読み取りづらくなる場合があります。
コントラストを付けるには、白い用紙には黒や濃い青を使用するなど、用紙の色と明確に区別できる色でQRコードを作成しましょう。デザインやレイアウトを考慮し、さらにQRコードの色は濃い色を選ぶようにすれば、スマートフォンでの読み取りエラーを防ぐことが可能です。
あまりツヤがない用紙を選ぶ
名刺にQRコードを載せる際には、用紙選びも慎重に行いましょう。用紙の種類によってはQRコードが読み取りにくくなる場合があります。
コート紙など、光沢のある用紙は避けた方がよいでしょう。光を反射しやすいため、QRコードの一部が光で欠けてしまうおそれがあります。スマートフォンで読み取ろうとしても認識されず、読み取りエラーの発生へとつながってしまいます。
おすすめは、光沢の少ないマット紙などです。光沢がないため光の反射を抑え、安定して読み取れます。このように、読み取りやすさは重要な要素であるため、用紙ひとつにも気を配るようにしましょう。
スマートフォンで読み取れるか確認しておく
名刺にQRコードを載せたら、印刷する前にスマートフォンで読み取りテストを行いましょう。見た目に問題がなくても、実際には読み取れないケースもあるからです。
コントラストや解像度に問題がなくても、印刷時のわずかなズレやインクのにじみなどにより、読み取りできない場合があります。
読み取りテストをせずに大量の名刺を印刷すると、のちに読み取り不良が判明してしまった場合には印刷代が無駄になってしまいます。また、読み取りエラーは相手に不信感を与え、ビジネスチャンスを逃すことにつながる可能性があります。
そのため、名刺の印刷前には必ず読み取りテストを行い、QRコードが正常に機能するかを確認するようにしましょう。
こちらの記事では、名刺に載せる情報について解説しています。基本的な項目や作成のルールも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
QRコードを名刺に記載することで、洗練されたデザインを損なわずに詳細な情報が提供できます。ただし、QRコード付き名刺の作成はデザインや配置に注意し、適切に作成しなければなりません。
名刺の作成は時間と手間がかかるため、予算に応じて印刷会社に依頼するのがおすすめです。
プリントバーンには、システム上でQRコードが自動生成される「QR生成機能」が搭載されています。これにより、QRコードを自分で作成する手間が省け、簡単にQRコードを名刺に印刷可能です。
また、WEB発注により名刺発注フローを効率化しているため、作業時間を短縮しコストカットを可能にしています。迅速に名刺を新しく作り直したい方や、QRコードを記載することでビジネスの幅を広げたいと考えている方は、ぜひプリントバーンの公式ホームページからお気軽にお問い合わせください。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。